日本一周81日目
こんばんは、あっきゅです。
今回は富山県の道の駅「細入」から福井県の道の駅「みくに」まで進んだ時のことを紹介します。
昨晩は寒さに震えつつも何とか睡眠時間を確保する事ができました。
これも長野で鍛えられたおかげでしょうか、寒くない寝袋の被り方ってのを発見出来ました。
それは自分の口まで寝袋を被る方法なんですが、そうすると直接冷えた外気を吸わなくて済むので「気持ち」暖かく感じることが出来ます。
でもそれでも変わるのはホントに気持ち程度なんですけどね。
素直にテントを張ればいいものを、もし撤収するよう言われた際にすぐ退けられるようにと考えるとやはりテントは張る気になれず。
まぁこうやって寒さに耐えつつ寝る経験も旅の醍醐味という事にしておきましょう。
さて、この日は早朝に「細入」の道の駅を出発し、能登半島を回った後は名道50選「千里浜なぎさドライブウェイ」を通り一気に福井県まで進みます。
なかなかハードな行程ですが、昨日までおばさんの家でゆっくりさせて貰った上に、昨晩は高山でご馳走もいただいて体力も気力も充分だったので、この位は走れるだろうという考えからの目標です。
それに明日は福井と滋賀で私を待ってくれている人達がいるので「千里浜なぎさドライブウェイ」を明るい内に走る事を最優先しつつ、出来るだけ能登半島を楽しみます。
道の駅「氷見番屋街」へ到着。
ここまで来れば能登半島は目と鼻の先ですが、その前にお土産屋をぶらぶら見て回ります。
この時間帯だと魚屋とフードコートしか開いておらず、別にお腹も減ってないし海産物も持ち運ぶのはなんだかなって気がしたので、結局冷やかしただけでこの場を後にしました。
次は能登島大橋前を目指します。
ちなみにこの海、橋を境に七尾「南」湾と七尾「西」湾に分かれるそうな。
更に今日もこの後通る「ツインブリッジのと」も七尾「西」湾と七尾「北」湾の境に位置しています。
地図の形を見るとわかりやすいかと思います。
今日は比較的ハードスケジュールでしたが、能登半島を走るに当たって個人的に能登島は外せない所でありました。
港町を走っていたかと思えばいつの間にか山の中にいたりして、景色がポンポン変わっていく楽しめる所です。
島に渡るための橋も左右で違う名称の湾が眺められてなかなか良い感じでした。
能登島を出た後は少し国道を逸れた先にある「ブルーウェーブ」という食事処でソフトクリーム休憩など。
でも季節的に大分辛くなってきた感があります。
実はここの食事処に来るのは3回目で、ここに来ると決まってイカの生干しを買って実家へ送り、私は玉ねぎたっぷりのカツ丼を頼んでゆっくり過ごしていましたが、今回は人が多く忙しそうだったので手軽に食べられるソフトクリームを、と思いましたが、悲しいかな10月下旬の能登半島で食べるには少し時期が遅かったようです。
冷えた体に鞭打ち先へ進みますが、すぐに腸がバイオハザードになり、さほど走らずに道の駅「すずなり」へピットイン。
缶コーヒーを飲んで暖まります。
ここ、道の駅「すずなり」は、かつて運行していたのと鉄道珠洲駅跡のすぐ横にあります。
駅の跡としての面影はホームの上にしか感じられませんが、この部分だけ時間が止まったかのように切り取られた様は、かつてここを電車が走っていた事を如実に物語っています。
ちょうど傾き始めた日の色と相まってどこかノスタルジー。
もう少しゆっくり過ごしたかったですが、この時点で既にお昼の2時半過ぎ。
明るいうちに千里浜なぎさドライブウェイに辿り着きたいのであれば、時間的に国道249号線のみで能登半島を回る事は絶望的でした。
半島西側も走りたかったのですが、千里浜を暗い時間に通る事は私にとっては無謀でしかありません。
なのでここから輪島手前まで国道沿いに進み、そこから能登半島内陸側の道を使いショートカットするプランに変更します。
道の駅「赤神」付近の道の綺麗さを知っているだけに後ろ髪を引かれる思いでしたが背に腹は変えられないですね。
そうと決まればテンポ良く輪島まで。
…と思いましたが、ルートの途中にあるループ橋の駐車スペースで少し寄っていきます。
良い感じの高度感から望む海景。
今日の日本海は穏やかな表情を見せていました。
ここは初めて立ち寄りましたがゆっくりしたい気分にさせるスポットだと感じました…でも時間が押しています。
渋々この場を後にしました。
休憩も兼ねて能登半島北部で最後に立ち寄ったのは「千枚田ポケットパーク」
稲の収穫は終わったようで、刈り取られた後の田圃はこれから訪れる冬の気配を目に感じさせます。
土曜日だったこの日は駐車場に車が多く、停めるのに難儀しましたが、またこの景色を見ることが出来て良かったです。
この後は能越自動車道とのと里山海道を使い、名道50選「千里浜なぎさドライブウェイ」を目指します。
能登半島は心ゆくまで堪能しようとすると、1日ではまるで足りない場所でした。
恐らくバイクで行く機会は今後あまり無いだろうなと思うと、とても勿体無い事をしたと思いましたが、過去2回のツーリングで既に良い思い出はたくさん作ってあります。
今回はその思い出の舞台にまた戻って来れたと思うだけでも有意義だったのかなとそう思うことにし、のと里山海道を南下していきます。
「千里浜なぎさドライブウェイ」に到着したのは水平線に陽が沈んだ後の黄昏時でした。
これはこれでちょうど良い時間帯だったのかもと思ったり。
ただ写真を撮影する時間がそれ程取れなかったのが残念。
こう言う時動画を撮影してるとしっかりと思い出を残せるので便利ですね。
ここも折角来たんだから南側の終点まで走ろうと思いましたが、走り始めるとガタガタのボコボコ路面にハンドルを取られ始めたため、入り口としても利用したすぐ近くの入出口から逃げる様に退避。
結局この道は往復で300メートル位しか走りませんでした。
あれだけ急いで来たのにこんな結果に終わったのは残念で仕方ないですが、コケるよりはマシです。あー怖かった。
インターを降りてしばらく走ると「芦原温泉」の文字が見えたりもしましたが、今日は早朝から走っているだけに疲労感が高く、「今温泉に入ったらそこで寝るな」と思ったため我慢することに。
明日は二組三人の方に凸して頂く予定なのに身だしなみを整えないのも失礼な気がしましたが、そこは旅人ということで目をつぶってもらいます。
道の駅「みくに」に到着したのは夜11時頃でした。
この日はほとんどの時間バイクに乗って走っていたため移動距離は稼げましたが、その分それ以外を楽しむことがあまり出来ていない気がします。
それも四国の五段高原が雪に覆われる前に辿り着きたい考えからですが、私がやりたかった旅のスタイルとは到底かけ離れたものだったなと、今になっては思います。
完全に自業自得ですが、時間に追われる旅ほど面白くない物はないなと思いつつ、日付が変わる頃、駐車場のベンチで眠りにつきました。